【開催報告】「中性子・ミュオンによるオペランド測定のエネルギー材料への展開」- 第27回 CROSSroads Workshop-

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サイエンスコーディネータ 杉山 純

集合写真

第27回CROSSroads Workshop「中性子・ミュオンによるオペランド測定のエネルギー材料への展開」は東海村CROSSでの現地参加とオンラインのハイブリッド方式で開催された。猛威を振るったCovid19パンデミック後の久々の現地開催だったが、現地参加32名(講師、事務局を含む)、オンライン参加31名の盛況だった。

午前部分では、放射光・中性子・ミュオンの3量子ビームによるオペランド計測の現状と将来を各施設の責任者に講演いただいた。引き続き午後部分では、個別事例として蓄電池・燃料電池・磁石・光誘起反応に対して、中性子やミュオンによるオペランド計測結果が報告された。質疑応答も活発で、久々の対面Workshopに対する参加者の熱意を感じた。最終討論では、AIによる多量測定データの自動解析、光照射等の装置環境の整備活用状況等が話題となった。

会議の様子
オンライン参加者集合写真


全体の印象としては、MLFでのオペランド測定は黎明期の段階にあると言える。今後「活きた材料を動いている状態で見たい」との材料研究者の思いと「種々の環境下での高速測定」を可能としようとする施設研究者の努力が上手く噛み合えば、各種エネルギー材料の開発に対して大きく貢献していく分野であろう。


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